失ったり、裏切られたり、見捨てられたり、相手に利用されたり、支配されたりというリスク
HSPは生まれつき、行動する前にとても慎重にリスクを考えます。
誰かと親密になると、そこには「失ったり、裏切られたり、見捨てられたり、相手に利用されたり、支配されたり」というリスクが必ず生じます。
誰とでも親密になれる事は、理屈ではいいことだと思いますが、HSPにはそこに足を踏み入れるのをためらう理由が十分にあるのです。
その理由は、意識されているものもあれば、あまり意識されていないものもあります。
その不安が誇張されたものだとはっきりすれば、その不安を直視し軽くすることができるようになるでしょう。
まずは、あなたが親密になろうとするときにどう反応するか、親密さの自己評価テストを受けてみてください。
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親密さの自己評価テスト
恋愛でも友達でも、身近な全ての関係で、どんな傾向があったかを振り返って、以下の質問に当てはまるのなら「はい」で答えてください。
①恥ずかしい過去を話し合うのは不快だ
②相手に知られたら嫌われる、というものを持っている
③何かを打ち明けたら、相手が怒るのではないかと心配だ
④失う心配をするくらいなら、誰も愛さないほうがマシだ
⑤結局、相手は何かしらの形で自分を裏切っていく
⑥相手の前で、ありのままの自分で言うのは怖い
⑦相手と親密になると感情反応が強くなり、ポジティブな感情でも止んでほしくなることがある
⑧相手の気に障ることをしてしまいそうで不安だ
⑨相手に支配されるような気がして、親密になるのを避けてきた
⑩長期の関係(結婚など)を決心するのを怖がる自分がいる
⑪相手が感情によりかかってきたら、不安になる
⑫小さなことにカリカリする自分は、誰かと本当に親しくなれるのだろうか
⑬大切な人に、想いを伝えるのは難しい
⑭近づきたい人に近づくチャンスを避けてきた
⑮前の親密な関係では、自分の感情を隠してきた
「はい」は、あなたが親密さを怖れるさまざまな理由を表しています。
「はい」が多ければ、それだけ怖れも多いのです。
「はい」が1つでもあるなら、それをよく考えなければなりません。
①と②は、ありのままの自分をさらけ出すこと、それを拒否されることへの恐れ
③は、怒りによる攻撃への怖れ
④と⑤は、見捨てられ不安
⑥と⑦は、コントロールを失うことへの怖れ
⑧は、自身の破壊衝動への怖れ
⑨は、相手に飲み込まれることへの怖れ
⑩と⑪は、コミットメント(落ち着くこと)への怖れ
⑫は、すぐにイライラしてしまうことへの不安
⑬~⑮は、どれか1つでも当てはまれば、全体を気にしてほしいと思います
HSPが親密さを恐れる8つの理由
・ありのままの自分をさらけ出して拒否されることへの恐れ
・怒りによる攻撃への怖れ
・見捨てられ不安
・コントロールを失うことへの怖れ
・攻撃・破壊衝動への怖れ
・相手に飲み込まれることへの怖れ
・コミットメントの怖れ(落ち着きたくない)
・ささいなことで嫌ってしまうことへの怖れ
私の場合は、
④と⑤ 見捨てられ不安
⑩と⑪ コミットメントの怖れ(落ち着きたくない)
が当てはまりました。
「永遠なんてものはない」と思っているのですが、自分が落ち着きたくないと思っているのですから、そりゃそうなるわって感じですね(笑)
⑫もかな? ささいなことで嫌ってしまうことはよくあります。
(生理的に受け付けないとかなので、ささいなことだけど自分にとっては大事なことです)
HSP/HSSの場合(HSS型HSP)
HSSは一般的に、結婚をしたり長期の関係を結んだりしない傾向にあります。
おそらく、いろいろなパートナーを求めているからでしょう。
しかしHSP/HSSならどうでしょう?
・欲望のまま、多くのパートナーを求めたい(HSS)
・じっくり経験を深めたい(HSP)
2つの望みが混ざっているでしょう。
そのため人生の一定期間は、多くのパートナーがいて、次々と乗り換えているかもしれませんが「この人だ!!」となったら、たちまち相手に急接近し、契りを交わすことになるかもしれません。
HSSの部分が、慎重なHSPの部分からの警告を乗り越えて、精力的に欲しいものを追いかけるのです。
HSP/HSSは、あるときは「一緒に盛り上がろう」だったのに、急に「1人がいい」と態度が変わり、その振り幅の大きさに対応できるパートナーを見つけるのは難しいかもしれません。
約束を怖れるのは自由を奪われるから、退屈を怖れているから
私はHSS型HSPなのですが、本当にそのまんまですね!
多くのパートナーは求めてないけど「もっといい人」を求めていたのかもです。
(このまま落ち着いてしまうのだろうか?これでいいのか?)と思うと、なんか不安になってしまいました。
自分の気持ちは長く続かないとわかっていたんだと思います。
だから出来ない約束は、最初からしない。
自分という人間を知っているから、
— ウサキさん⭐️ (@schizoid_usaki) 2021年3月4日
他人も信用出来ないのかも知れない。
同じタイプの人とは滅多に出会わないけど、気が合うから仲良くなります。
とても素敵な人だと思っても、離れていってしまうので関係は長く続きません。
「自分が女だったら、こんなやつ(自分)と付き合いたくない」と言っていた男の人がいて、とてもその気持ちがわかりました。
HSSが約束を怖れるのは、自由を奪われるからで、退屈を怖れているのです。