他人と親密になることは危険をともなう
親密さとは、相手に対して本当の自分の姿を見せること。
親密な人間関係を持つことが幸せなのか?
その逆の場合も起こりえる。
HSPは行動を起こす前に、危険を十分に考慮するように生まれてきています。
他人と親密になることは「相手を失ったり、裏切られたり、捨てられたり、利用されたり、コントロールされたり」という恐怖をともないます。
親密さについての自己テスト
自分が他人と親密になりそうになったときに、どう反応するか?
「はい」「いいえ」で答えてください。
・恥じている過去について話すのは不快だ
・知られたら相手をうんざりさせてしまうような何かが私にはある
・自分が見せる何かが相手を怒らせるのではないかと心配になる
・愛する人を失うことを心配するくらいなら、誰も愛したくない
・相手は結局なんらかのかたちで自分を裏切るだろうと思ってしまう
・相手の前で自然にのびのびと振舞うことが怖い
・誰かと親密になると感情が激しくなるので、たとえそれがポジティブなものでも感じたくなくなる
・相手の気持ちを傷つけるようなことを自分がするのではないかと心配になる
・相手にコントロールされるのが怖くて誰とも親しくならないようにしてきた
・長い付き合いをしようと決心するのを恐れているところがある
・相手に感情的に頼られると不安になる
・ささいなことがとても気になるので、誰とも心から親しくなれないと思う
・相手を大切に思っていると伝えるのが難しい
・親密になりたいと思った人と実際に親密になる機会を避けてきた
・今まで親しい付き合いのなかでも自分の気持ちをつねに抑えてきた
「はい」と答えた質問は、親密さを恐れる理由を示しています。
「はい」と答えた数が多ければ多いほど、あなたが抱いている恐怖が多いということです。
(敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。エイレン・N・アーロンより)
HSPが親密さを恐れる8つの理由
・自分をさらけ出すことと拒絶への恐怖
・怒りに満ちた攻撃への恐怖
・捨てられることへの恐怖
・コントロールを失うことへの恐怖
・攻撃し破壊する衝動への恐怖
・のみ込まれることへの恐怖
・コミットメントへの恐怖
・ささいなことで相手が嫌いになる恐怖
HSS型HSP(刺激追求型)の場合
HSSのたくさんのパートナーがほしいという欲求と、HSPの深い付き合いをしたいという欲求が混在しているだろう。
HSSの情熱を持ってほしいものを追いかけるという側面が、HSPの慎重さを上回るので、ひとりのパートナーと付き合っているときは親密になったりするのは容易なはず。
一方で、激しい恋と孤独の両方を求める気持ちが交錯するので、それに応じるパートナーを見つけるのは難しいと思っているかもしれません。
相手に本当の自分を見せてみる
HSPはHSPであるがゆえ親密さについて慎重になるけれど、他の人よりも親密さを求めている。
警戒したり、恐怖を感じたり、内にこもりたくなったり、どうでもいと思ったり、それを隠そうとしたり…
試しに自分の気持ちを相手に見せてみると、何も恐れることはなかったと気付くかもしれません。そうなった時に、あなたに惹かれる人は自分も好きになれる人が多いはずです。
そうでない人とはどうでもいいのです。