HSPとは何か?(ハイリーセンシティブパーソン)
5人に1人いるとされる「HSP」とは何でしょう?
HSPという言葉を世に広めた第一人者「エイレン・アーロン博士」によるテストでチェックしてみましょう。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
- HSPとは何か?(ハイリーセンシティブパーソン)
- HSPセルフチェックリスト
- HSPの4つの特徴「DOES」
- 刺激追求型HSP(HSS型HSP)
- 特性や感覚情報の仕組みを知ることで生きづらさを変えていく
HSPセルフチェックリスト
全部で27問
「はい」「いいえ」でお答えください
(少しでもあてはまるなら「はい」です)
1.感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
2.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
3.他人の気分に左右される
4.痛みにとても敏感である
5.忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
6.カフェインに敏感に反応する
7.明るい光や、強い匂い、ざらざらした生地、サイレンの音などに圧倒されやすい
8.豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
9.騒音に悩まれやすい
10.美術や音楽に深く心動かされる
11.時々神経がすり切れたように感じ、1人になりたくなる
12.とても良心的である
13.すぐにびっくりする(仰天する)
14.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
15.人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(例…電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
16.一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
17.ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつけている
18.暴力的な映画やテレビ番組を見ないようにしている
19.あまりにたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
20.空腹になると、集中できないか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
21.生活に変化があると混乱する
22.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
23.同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる
24.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
25.大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる
26.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
27.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
はい…14個以上 おそらくHSPです
(該当する数が少なくても、よく当てはまるならHSPかも知れません)
HSPの4つの特徴「DOES」
HSPには「DOES」という4つの特徴があります。
①D 処理の深さ
②O 神経の高ぶりやすさ
③E 強い感情反応
④S 感度のするどさ
・ていねいで、深い情報処理をおこなう
・過剰に刺激を受けやすい
・感情の反応が強く、特に共感力が高い
・些細な刺激にも反応する
刺激追求型HSP(HSS型HSP)
HSPの感受性とあわせて「刺激を求める気質」を持って生まれてきた人
High Sensation Seeking、略して「HSS」と呼ばれています。
・刺激的なことが好きなのに、激しく消耗してしまう
・アクセルとブレーキを踏んで生きている感覚がある
・「HSPセルフテストに当てはまるけど、活発な自分はHSPではないのでは?」と思ってしまう
対照的なHSSという性質(HSS型HSP)
HSSとは心理学者のマービン・ズッカーマンが提唱した概念です。
「刺激をおおいに求めること」を意味します。
変化による刺激、目新しいこと、激しい刺激を味わうのを好み、その体験を得るためにはリスクを恐れません。
HSPとは対照的ですが、こちらも遺伝的な気質、脳の働きによるものです。
外から見ると外向的で強い好奇心を持つ、活発なタイプに見えますが、実は刺激を受けると動揺しやすく疲れやすいというHSPらしさもしっかりと持ち合わせているのです。
・外ではとても活発に振舞うけど、家ではまるで別人のように静かになる
・ひとりのときは内向的な生活を好む
安心安全が保証され豊かに育つことができたHSPが環境に適応するためにHSSという仮面をかぶって生活する術を身につけたとも考えられています。
社会で生きていくための適応戦略というわけです。
「敏感は敏感だけど、自分は外向的だからHSPではない」と思ってる人の中には、HSSとの混合型という「HSPらしくないHSP」という可能性もあります。
特性や感覚情報の仕組みを知ることで生きづらさを変えていく
HSPは性格でなく、気質です。
生まれ持ったものなので、努力や根性で克服できるものではありません。
(病気ではないので、治療法はありません!!)
自分のことをよく知り、受け入れて、対応していくしかないのです。
HSPだからと言って、みんな同じではありません。
程度や考え方は人によって違うので、自分にあった対策を見つけていきましょう。