繊細だけどスリルを求める「HSS型HSP」とは
HSSとは「High Sensation Seeking」の略で、「刺激を大いに求めること」と訳せます。
HSSは心理学者のマーヴィン・ズッカーマンが提唱した概念で、変化に富み、新奇で複雑かつ激しい感覚刺激を求め、その経験を得るためにはリスクを負うこともいとわない気質的特徴です。
スリルや新しい経験追求、退屈しやすさなどが特徴して挙げられています。
興味関心が外の世界へ向かい、好奇心が極めて旺盛なタイプです。
HSS(非HSP)
HSSは社交的で、めったに物怖じしませんし、高度化生システムが優位に働くことが多いから、冒険を好み、衝動的で、危険を犯すこともいといません。
何事にも飽きっぽく、さほど敏感ではなく、物事の細かいところには気がつきませんし、微妙な違いといったものには興味を示しません。
HSS型HSP
これはHSPの中核である敏感さと、HSSの好奇心旺盛で外向的な特性、その2つの特性を同時に兼ね備えた人たちのことです。
HSS型のHSPの人は、HSSの特徴をあわせ持っているので好奇心が旺盛です。
そのため豊かな田園風景の広がる田舎よりも、刺激に満ちた都会を好む傾向にあります。
でもHSS型HSPは、同時にHSPの特徴も兼ね備えているために、街を歩いていても、とにかく細かいことにいちいち気づいてしまいます。
いつもの道に新しいお店が出てできていたらすぐに気づきますし、食事をしようとレストランに入って味がいつもと少しでも違うと、すぐにわかったりするのです。
直感力にも優れていて、勘のよさは天下一品、相手の気持ちの変化などにも敏感に反応し、嘘を見抜く鋭い目も持っています。
純粋なHSSではないので、大きな冒険はあまり好みません。
街をブラつくだけでも膨大な刺激と情報をキャッチできるので、旺盛な好奇心もそれだけで満たされるかもしれません。
自分はHSPではないと思ってる!?
はたから見るといつも快活で、元気いっぱいに思えますが、やはり敏感すぎるために刺激型に陥り、体調崩して自律神経失調症に陥ったり、様々な過敏症になったりしやすいのです。
HSPといっても、超過敏な人から、非HSPよりも少しだけ敏感な程度の人まで、そこに大きな幅があります。
それだけではなくHSSの特徴とHSPの特徴併せ持った、HSS型HSPも存在するわけです。
またHSS型HSPの中には、社会に適応するために、対外的にはHSSの外見で過ごし、1人のときには本来のHSP戻ると言ったタイプの人もいます。
敏感は敏感だけど、自分は絶対にHSPではないと思っている方も、ひょっとしたらHSS型HSPと言う、少し変わり種のHSPかもしれません。