努力や根性で克服できるものではない。性格でなく気質
人には皆、個性や得意・不得手があり、良い・悪いではない。
無意識に取り込まれたマイナスの思い込みに気づき、手放すこと。
自分の気質に合わせた生き方を見つけましょう。
HSPの悪化に影響を及ぼしやすい要素
①生活環境
「ちょっとした刺激にも反応しやすい」「マルチタスクが苦手」といった傾向のあるHSPがそれとは反対の環境で仕事をしたり、毎日暮らしていたりしたら、疲れ果ててしまう。
②心のクセ
人は誰でも心のクセをもっているが、なかなか気が付かないし直せない。
「クセをなくす」と考えるのではなく「良いクセ」「楽しくなるクセ」「ラクになれるクセ」を増やしていくと良いと考える。
③人間関係
職場の同僚、家族、友人など、周りの人間関係はとても大きな影響を及ぼす。
自分との境界線を守り、距離を保つためにも、自分と相手の課題をしっかり区別する必要がある。
HSPにありがちな心のクセ
・現実を過大に評価し、独りよがりに思い込むクセ
・現実を過小に評価し、自己満足するクセ
・自分を否定し、ものごとを悲観的に捉えて、諦めてしまうクセ
・自分を正当化し、相手を恨み、被害者的になるクセ
「敏感すぎていつも不安」なのは「HSP」かもしれません [ 長沼 睦雄 ]
HSPに特徴的な思考パターン
・白黒思考
物事すべてを「白か黒か」「Yes or No」「0か100か」といった両極端で考える。
・行き過ぎた一般化
経験や根拠が不十分なまま、早まった結論を下す。
・心のフィルター
物事の全体のうち、悪い部分だけに目が行ってしまう。
・マイナス思考
上手くいったら「まぐれ」上手くいかなかったら「やっぱり」と考える。
・論理の飛躍
相手の心を読みすぎる。物事を悲観的に想像してしまう。
・拡大解釈、過小解釈
失敗、弱み、脅威などは過大に受け取り、成功、強み、チャンスは過小に受け取る。
・感情の理由づけ
感情のみを根拠として、自分の考えが正しいと結論を下す。
・すべき思考
「すべき」「しなければならない」と考える。
・レッテル貼り
ひとつの物事だけを通して、ネガティブな評価を下す。
・誤った自己責任化(個人化)
コントロールできない結果を個人的責任と捉える。
こうした自分の心のクセや思考を振り返り「自覚する」ことで、自分が引き寄せる未来を予想し、軌道修正することが出来ます。
敏感すぎていつも不安なのはHSPかもしれません(長沼睦雄)
HSPに限らずマイナスの心のクセや思考を持つ人は、一般的には面倒くさい人だなと思われてしまいます。
一度、自分の心のクセや思考が「悲観的・マイナス」になっていないか見直してみて、これからどうしていけばいいのか?考えてみましょう。