特性や感覚情報の仕組みを知ることで生きづらさを変えていく
HSPは性格でなく、気質です。
努力や根性で克服できるものではありません。
それに気づくかどうかなのです。
HSPセルフチェックリスト
あなたが感じるまま、思い当たる項目にチェックをしてみてください。
・コミュニケーションや対人関係が苦手
・こだわりはあるものの、素直で純粋で人を信じやすく、やさしい
・人を守りたいという気持ちが強い
・使命感があり向上心が強い
・真面目で責任感が強い
・ネガティブな感情への共感性が強い
・空気を読むのが得意
・正義感が強く、礼儀正しい
・いつも相手に合わせて「いい人」でいようとしてしまう
・色や音やにおいなど、ちょっとした刺激が気になる
・夢や空想がリアルで、現実と混同してしまう
・ひとりになる時間や空間があると助かる
・相手のペースに合わせてできない
・つい相手のことを考えすぎて、イヤと言えない
・集団のなかで無口になって、ひとりになる
・感情、言葉、行動を表に出せず抑えてしまう
・監視や評価や時間制限などが苦手
・周囲の人の気分や感情に左右されてしまう
・神経がとても疲れやすい
・一度にたくさんのことができない
当てはまる項目が多いほど、HSPの傾向があると考えていいでしょう。
当てはまる項目が少なくても、該当する項目に極めて強い傾向があるのなら、やはりHSPの傾向があると判断してようでしょう。
「敏感すぎていつも不安」なのは「HSP」かもしれません [ 長沼 睦雄 ]
HSPの4つの性質
①ていねいで、深い情報処理をおこなう
②過剰に刺激を受けやすい
③感情の反応が強く、特に共感力が高い
④些細な刺激にも反応する
対照的なHSSという性質(HSS型HSP)
HSSとは心理学者のマービン・ズッカーマンが提唱した概念です。
「刺激をおおいに求めること」を意味します。
変化による刺激、目新しいこと、激しい刺激を味わうのを好み、その体験を得るためにはリスクを恐れません。
HSPとは対照的ですが、こちらも遺伝的な気質、脳の働きによるものです。
外から見ると外向的で強い好奇心を持つ、活発なタイプに見えますが、実は刺激を受けると動揺しやすく疲れやすいというHSPらしさもしっかりと持ち合わせているのです。
・外ではとても活発に振舞うけど、家ではまるで別人のように静かになる
・ひとりのときは内向的な生活を好む
安心安全が保証され豊かに育つことができたHSPが環境に適応するためにHSSという仮面をかぶって生活する術を身につけたとも考えられています。
社会で生きていくための適応戦略というわけです。
「敏感は敏感だけど、自分は外向的だからHSPではない」と思ってる人の中には、HSSとの混合型という「HSPらしくないHSP」という可能性もあります。