コミュニケーションスキルはあるか?(カウンセラーの態度)
カウンセラーには専門家としての優れたコミニケーションスキルが求められます。
実際のカウンセリング場面では、次のようなカウンセリングスキル、つまりカウンセラーの態度がクライエントの助けになります。
受容的態度
温かい心遣いで、相手のあるがままを受け入れる態度。
相手を尊い人間として扱う、尊敬と思いやりの態度。
傾聴的態度
相手に一生懸命耳を傾け、正面から向き合う態度。
積極的、肯定的かつ真剣に関わる態度。
共感的態度
相手の立場になって、相手の内面的世界(心の中で起こっていること)を理解しようとする態度。
明確化・具体化の態度
具体的で分かりやすい言葉や表現を使って問題を明らかにしようとする態度。
クライエントが理解しづらい言葉や複雑な表現を避ける。
純粋な態度
純粋で誠実かつ正直な態度。
表面的で礼儀的な態度は取らない。
自己開示的態度
自己防衛的(自分を守ろうとする態度)ではなく、心を開いてあるがままの自分の真実を語る、開き直った勇気ある態度。
現実直面化の態度
相手を傷つけないように充分配慮した上で、クライエントが事実から目をそらさず、現実を直視できるように手助けする態度。
即時態度
今、ここで起こっていることを大事にして相手と関わる態度。
信頼できる優れたカウンセラーを見つける方法
「紹介」
信頼する知人や友人、職場の関係者、学校の先生、かかりつけの医師、身近なカウンセリングの専門家に直接紹介してもらう。
「自分で探す」
ネット情報や広告等を参考に自分で探す。
実力の伴わないカウンセラー
カウンセラーとなのつく人であれば誰でも良いと言うわけにはいきません。
中には専門家としての実力を伴わないカウンセラーがいることも事実です。
特に「あなたの悩みはあっという間に解消します」「絶対治ります(治してみせます)」「夢のような幸せな人生に変わるでしょう」などの甘い広告で宣伝するカウンセラーは要注意です。
自分に合ったカウンセラー
専門家としてのカウンセラーの学歴、研修歴、実践経験歴、資格、技能、人間性等について、事前に調べてみましょう。
周りの評価も参考にしながら、自分に合ったカウンセラーを選ぶことが大切です。
もちろん高学歴で経験の長い専門家が必ずしも優れたカウンセラーとは限りませんが、そのような専門家に越した事はありません。
病院やお医者さんを選ぶ感覚で信頼できるカウンセラーを自分で探してみましょう。
他人同士の人間関係で
優れた評判の良いカウンセラーであっても、その人が親しい知人や友人、身内の場合は、カウンセラー自身のカウンセラーとして選ぶのは基本的に避けた方が良いでしょう。
それにはいろいろな理由があります。
1つはクライエントとカウンセラーの出会いは、過去の個人的関係のない白紙の人間関係からスタートするのが望ましいからです。
また、クライエントの個人情報を守ると言う立場からも、公的な契約によって成立する他人同士の人間関係の方がより安全です。