思考の幅を広げて、今の自分に出来ることを考える
「不安」と「恐怖」の違いは何でしょうか?
なぜ怖いのでしょう?
何を怖がっているんでしょう?
自分が「どうできるか?」を考える力を育み、思考の幅を広げましょう。
不安と恐怖の違い
「不安」とは、その正体が明確ではない状態のこと。
「恐怖」とは、対象が特定できるものに対して起きるもの。
不安は正体がわからないから。
恐怖は正体は分かっても、その対処までがわからないから生じます。
病気に対する不安は、様々な不調や不快な症状に悩まされている時、あの病気かもしれない、この病気かもしれない、いや気のせいかもしれない、と揺れ動くのが不安です。
特にメンタルの不調は、不安の正体が見極められずにいることです。
癌だと宣告された場合は、病気の苦痛や死を思うことが恐怖といえます。
考えてみたいのは意味付けを重視することよりも、私たちがいかに曖昧なまま、言葉を使用しているかということです。
鬱の場合
例えば従来型の鬱が「責任感が強く、完璧主義でストレスに耐えきれなくなったときに発症する」のに比べて、新型鬱は「周囲の無理解や他者からは取るに足りないと思われる理由で不調になってしまう」という傾向があると言われています。
しかも、過剰にいたわり、長期間の休職が慢性化を招いてしまうとも言われます。
新型鬱になりやすい人
「新型鬱」になりやすい人は、発病までは大きな問題もなく、学業や成績も優秀で「前途「閉じるを期待されながら育った方も多いといいます。
そういう人が、いきなりそれまでとは全く違った「規律や規範や」「人間関係」に入り、昔方の鍛え方が当たり前の上司から「ささいなことで叱責」された場合、この上司と本人の「ストレス耐性」そのものが既に違います。
このケースとは反対に、小さな時から大切にされた記憶がなく、自己肯定感を育てることのできないまま大人になった方々の場合も、必要以上に他者の言葉が誘ったり、他者と比較しすぎたり、自分の弱点ばかりを繰り返し反芻することでストレスとそれに伴う症状、病状を繰り返すことになります。
今、1番の不安はなんですか?
例えば「怖い!」と言う感情に支配された時「なぜ怖いのだろう?」と考えるよりも「何を怖がっていたんだろう?」に目を向けることで、思考の幅を広げることができます。
思考の幅が広がると言う事はつまり、一過性の感情をやり過ごし、自分が「どうできるか?」を考える力を育むことです。
自分を病気と言う肩書きで縛らずに、今の自分にできることを考えましょう。