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ADHDの子供の特徴・行動(年齢ごと)発達障害かも?

ADHDの子供に見られる症状(HSS型HSP・HSCとは違う)

ADHDといっても、子供の年齢、時期によって認められる症状はそれぞれ異なります。

 

HSS型HSPだと思っていたけど、実はADHDだったという可能性もある。

その逆もあると思います。

 

乳児期(0歳から1歳未満)

気難しく、よく泣き、癇癪を起こしては楽を嫌がることが多く、親は育児に疲れ果てて、途方に暮れていることが少なくありません。

 

でも、この段階では、親は発達障害を疑うよりも「手のかかる子供」と理解しています。

 

幼児前期(1歳から3歳未満)

歩き始めていますから、多動性が目立ち始める時でもあります。

 

買い物先で行方不明になったり、交通事故の心配をしたり、親は気が休まる時がありません。

情緒的には、我慢がなく、こだわりや我が強く、言葉も遅く上手に気持ちを伝えきれず、対人関係面では一方的な、あるいは乱暴な行動が目立ちます。

 

こんな状況が続くために、親は疲れながらも子供を叱り続けてしまう時期です。

 

検診も受けており、何かしら指摘されることもありますが、特に指摘されない場合もあり、やはりこの段階では、医療機関などに相談しようと言うことにはなりにくいようです。

 

幼児後期(3歳から6歳未満)

保育園、幼稚園と言う集団生活を経験するため、子供の特徴が周囲の目に留まります。

 

家で、あるいは親がそばにいる中で、日々「手がかかるけど、こんなものかな」と思っていた我が子の様子が、他の子供たちから抜きんでていることにも気づきます。

 

集団行動は、みんな一緒に行動することが求められます。

子供の示す多動性や衝動性(待てない、せっかちな行動)いや、何度注意しても改まらない行動(不注意、集中困難)などは、集団場面では明らかに「困った行動」とみなされます。

 

少し遅れていた言葉も急激に伸びてくる頃であり、衝動性あるいは不注意から、思ったことをすぐに言葉に出てしまう「攻撃的な言葉」が目立つこともあります。

 

集団になじめない、仲間外れにあいやすい、集団場面で反省させられる、恥をかかされるといったことが目立ちます。

 

子供は思うようにいかないことに悲しくなり、親はしつけがなっていないといった批判を受けやすい時期です。

 

学童期(6歳から12歳未満)

小学校では、これまで以上に規則に従うこと、一定時間は椅子にきちんと座り続けることが要求されます。

 

先生がお話をしている最中は、前を見て黙って聞くことが求められます。

ところが、 ADHDを持つ子はそれができません。

 

授業参観も散々だったりしますし、運動会や発表会である意味ひときわ目立つ言動を示します。

子供にしてみれば、もうどうして良いのか分からなくなって「パニック」になったり、教室から脱走したり、果ては登校自体を嫌がったりするでしょう。

 

苦手なことばかりではなく、得意なこともあります。

しかし、その時の集中力や記憶力があまりにも良いため、日ごろの困った言動がわざとやっているのではないかと思われ、ついつい親もさらに厳しく対応してしまったり、塾や家庭教師を活用したりします。

 

子供も親も情けなくて、悔しくて、悲しくて、といった時期です。

 

この学童期の最初の頃つまり、小学校1から2年の頃に、周囲(主に担任)の勧めや親なりに色々調べて相談してみる、と言うことになりやすいです。

 

それぞれの地域によって異なりますが、多くは児童精神科、あるいは小児神経科、小児精神科などが選択されます。あるいは教育相談機関や児童相談所などで相談することもあります。

 

小学3から4年生になると、いわゆる自己主張がより強くなる、反抗期を示すこともあります。

 

一方でそれまで目立っていた多動性はこの時期になるとかなり目立たなくなることが少なくありません。

でも、よく見ると椅子に座っていてもそわそわ体を揺らし続ける、ノック式のシャープペンシルのノックボタンを押し続ける、消しゴムを意味なく擦り続け消しカスを山のように作り出す、おしゃべりが止まらないといった、動きの少ないが動作を示すようになります。

 

ときには顕著な反抗的態度や、重度な叱責を逃れるためにつく嘘、家族を対象に繰り返される暴力、金品持ち出しなどが認められることもあります。

逆に必要以上に自らを責め、気分が沈み、やる気が失せ、といった状態を示すこともあります。

 

小学後半からは、不注意、多動性、衝動性といった基本症状の程度よりも、二次的な情緒、行動上の問題の有無が重要視されていきます。

 

思春期(12歳から19歳未満)

学童期後半から目立ち始めた二次的な情緒、行動上の問題は、思春期に至り多岐に渡り、さらに複雑化していきます。

 

思春期にある子供たちは、規律やルールに従うことが難しく、家族と衝突しやすく、葛藤しやすく、欲求不満を示しやすいと言われています。

 

当然ADHDのある子供たちもこうした思春期特性を示すわけですが、その程度が極端になりやすいようです。

さらに集中力の低下や不注意から失敗が続くことで生じた学習意欲の低下(学習を途中で放棄する、初めから学習に取り組もうとしないといった無気力や投げやりな態度)が目立ち始めます。

 

親や周囲の大人たちとも衝突しやすく、不登校や引きこもりに至る事もあります。

ときには、自分で自分の体を傷つける自傷行為や、摂食行動の異常を示すこともあります。

 

また、級友たちから一方的に無視されている、馬鹿にされているといった被害的な気持ちでいっぱいになることもあります。

 

成人期(19歳から)

成人になると、就労先での言動が評価されます。

 

ADHDのある成人では、仕事が長く続かない、忘れっぽくてものをなくしやすい、複数の要件を覚えておくことが苦手で時間の管理ができないといったことが生じやすく、職場で極めてネガティブな評価を下されてしまい、ときには精神的な不調感を訴えることもあります。

 

また、アルコールその他の薬物を乱用してしまい、そのため仕事を長く続けることができなくなるケースもあります。

 

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